どのように子どもたちに伝えようか。
日々、できるだけ時事ネタを入れるようにして授業を進めるのだが、この9.11はどこからどう話してよいのか毎年悩んでしまう。子ども向けに作られた動画やニュースは見つからないし、その日を生きた場所によっても温度差があるトピックだ。でも、今年は20年という節目、あの年に生まれた赤ちゃんが二十歳になる年と思うと、私と接点のある子どもたちには少しでも何かを伝えたいと思う。
振り返ってみると、20年前私は東京に一人暮らし。その日私は遅めの夕食を終え、2時間サスペンスを見ていた。突然画面が切り替わり、ビルの炎上場面に。ドラマの続きが見たいよ、、、、と思っていたら、その日シカゴにいた主人からの電話で大変なことが起こったと知った。その後NYに移り住んで、9.11がNYの人々にどれだけの影を落としているかを知ることになるのだが、その日を日本で過ごした私とは想いの深さが全く違うということが身にしみた。
最近、中田さんのユーチューブ大学で、中東の争いからアフガニスタン米軍撤退のつながりを学んでその根深さを改めて知ったのだが、こうなると更に子どもたちに説明が出来なくなった。だからせめて今月は、9月11日に、たくさんの人が亡くなったこと、その家族はとても悲しい思いをしたけれど頑張っていること、そしてみんなは周りの人とけんかをしないで、仲良くしようということを伝えたいと思う。
結婚後移住したNYで幼児教育に出会い、その後現場で一人ひとりにあわせた教育をめざしてきた。2020年にハワイに移住。経験を宝に、ハワイの子どもたちに日本語と日本の文化を教えることを楽しみとしている。