ハワイで暮らして、子供を日本語の良くできる子にさせるためには、どうすればよいでしょう。一番良いのは、子供が日本語を好きになることです。そして、そのためには、子供が日本語に触れる機会を増やすことが必要です。ハワイで子供が日本語を勉強する場合、どうしても日常生活において、日本語に触れる機会が少なくなります。特に日本語の文章は、ほとんど目に触れることがありません。それでは、どうしたら子供に日本語の文章を読ませることができるのでしょうか。

 解決の一つの方法は、子供が好きになれるような日本語の文章を読ませることです。ハワイ天理文庫では、子供から大人まで楽しむことのできる約5万2千冊の和書が揃っています。絵本、漫画、文庫本、新書、朗読CDなど多岐にわたる蔵書が陳列され、ラウンジあるいはラナイにおいて、ゆっくりと読書にいそしむことができます。子供と一緒に楽しみながら興味のある本を見つけていくのはどうでしょう。しかも、ハワイ天理文庫では、新しい蔵書を毎年約200冊増やし続けていていますので、きっと見つかります。

ハワイ天理文庫

ハワイ天理文庫の開館時間(2021年3月現在)

・水曜日から日曜日                      午前10時~午後4時

・毎月第3日曜日及び年末年始は、休館(祝祭日は開館)

 また、メンバー会員になると最大30冊までの書籍を3週間借りることができます。なお、会員になるための登録費用は、年間10ドルで毎年更新となります。

 館内には、コーヒー、紅茶、水が用意されて、無料で飲むことができます。なお、ペットボトル等の飲み物の持ち込は自由となっています。食べ物もラウンジあるいはラナイでは自由とのことですので、スナックを口にしつつ、芝生を眺めながら読書ができます。

 館長の岡田先生は、とても気さくな方ですので、何か質問がある時には、声をかけることをお勧めします。きっと親切丁寧に対応してくれますよ。

場所:2236 Nuuanu Ave., Honolulu HI 96817(ホノルル総領事館近く)

電話:(808)538-7671

 学生時代、文学青年だったので、日頃から文章に慣れ親しんでいたおかげで、学年成績優秀者の上位から落ちたことはありませんでした。やはり、日本語の文章理解には読書が最適だと実感しています。長年、子供を教えていますが、本が好きな子は、考えることができるので勉強もできるし、成績が伸びるのが早いですね。それから、子供向けの国語辞典、できれば子供向けの漢字辞典も揃えてあげると、子供は文章をもっと読みやすくなります。日本なら分からない言葉があれば、まわりに聞く人がたくさんいますが、ここでは自分で調べる必要があるからです。日本の子供が、日本で英語を学習するのと同様ですね。

 コロナ禍で、外出が制限される中、良い機会なので子供と一緒に読書を楽しんではどうでしょう。きっと、家族の絆が深まると思いますよ。マハロ!