こども学習教室を設立して、1 年が過ぎ、日頃お世話になっている方たち全員にこの場をお借 りして、感謝を述べたいと思います。 教員もアシスタントやシッターさんを含め 7 人になり今月より月曜日クラスを設けることとなりました。 週 3 回、月水金と、さらなる多くの生徒たちが利用していただけるようになり、夢いっぱいでフルパワーの子供達が学んでいます。


今回は、「教育」とはなんなのかの原点に戻ろうとおもいます。
Education という英語の語源はラ テン語の “decure” 「外に出す、導き出す」という言葉からきています。
「教育(きょういく、英語: education)は、教え育てることであり[1][2]、ある人間を望ましい 状態にさせるために、心と体の両面に、意図的に働きかけることである[3]。教育を受ける人の 知識を増やしたり、技能を身につけさせたり、人間性を養ったりしつつ、その人が持つ能力を 引き出そうとすること[3]である。」(ウィキペディアより 8 月 10 日時点)


不思議な事に「教育」という感覚は、この定義とは逆に「教え込む、暗記する、新しい知識を入れ込む、」というような上から目線なインプット側の名称に勘違いしがちです。 しかしながら、実は教育とは自身からの内なるものを外に出せる様にする事であって、そのプロセスである「働きかけ」の部分が、強く前に出てきてしまいます。


一つ今回、ご紹介したいのは、会話のなかでの「引き出す」力です。ハワイにいれば英語での会話は必然的になりますが、日本語会話はより減ってきてしまいます。より子供達は話すチャンスが減ります。
そこで、普段の会話でも、一方的に親が話しかけるだけでなく子供に喋らせてあげてください。 そのときに気をつけてあげることがあります。 まず、お子様への会話を2択で引き出してあげてください。 「〇〇ちゃん、好きな動物はなに?」で会話が出てこない子お子さんには、「〇〇ちゃん、ぞうさんときりんさんどっちが好き?」と2択させるのです。 出てきた答えに対して、「どうしてゾウさん好きなの?」という感じです。 また、「時系列」を使う手もあります。 「今日学校どうだった?何したの?」では「楽しかったぁ。」「面白かった」と返答が簡易になりがちです。 そのかわりに、「朝、最初に何したの?」と時系列を狭めます。「最初に先生がお話しした。」「ふーん、その次に何したの?」「お外で遊んだよ。」「あらそう、先生がお話ししてから、お外で遊んだの。それからランチたべたの?」「ちがうよ、つぎは。。。」というように、流れを細かく分けて質問することで、小さな頭で一つづつ思い出しながら、「あ、そういえば。。。誰々ちゃんが泣いちゃったよ。」などの会話が、広がって行くのです。


ハワイではこの様な会話の配慮が、高学年になっても必要なケースが多々あります。 語彙の少なさや表現力は子供達の会話から引き出してあげて、言い直しや、正しい文法を繰り返してあげる中で、「あ、こういうときは、こういう風に言うんだ」と理解しインプットとアウトプットを繰り返させてあげてください。 バイリンガルの優秀な親御さんほど、この手段は面倒なのですが(英語で返ってきても、理解できてしまいますからね。)なるべく日本語での返答を簡単にできるように会話を分解してあげてください。