子どもに命の大切さ、動物に対する思いやりを養わせるには、ペットと暮らすのが良いかもしれません。ペットは大切な家族の一員として、家族の心の癒しとして存在するだけでなく、防犯などの役割をも果たします。ペットとして代表的な犬と猫のハワイでの飼い方などについて簡単に紹介します。

ペットの選び方

 まず、ペットを飼う前に、自宅でしっかり面倒を見ることができるのか確認しましょう。最近は、コロナ禍のせいで自宅にいる時間が長くなったため、ペットブームということですが、一方で、飼育放棄も増えているとのことです。最後までペットの世話をするということをしっかり肝に銘じましょう。また、コンドの場合、ペットに関する規則がありますので注意してください。ペットの入手の主な方法は、ペットショップで購入、地元のブリーダーで購入、動物愛護協会からの引き取りなどがあります。また、受け入れるペットの種類・年齢・性別などいろいろ真剣に考えて決めるといいですね。

犬を飼う場合

 我が家では、秋田犬を飼っていました。これは、近所一帯で空き巣が発生した時、空き巣の被害を受けていなかったのが、犬を飼っていた家だったということで、再犯防止のために犬を飼うことにしました。また、実家で秋田犬の雑種を飼っていたのも、秋田犬にした理由です。地元のブリーダーから購入しましたが、その場で親犬を見て数匹の子犬から選ぶことができ、また、血統書も受け取りました。秋田犬は、日本が戦後貧しく飼うことが難しかった時期に、その当時の米軍の駐留兵士が好んで引き取ったため、米国では人気種となっています。我が家の秋田犬の親は、オーストラリアにある犬の繁殖施設で飼育された米国チャンピオン犬の子供で、米国に逆輸入されていました。そのため、血統書のミドルネームに「将軍」「信玄」「信長」などと名付けられており、我が家の犬も娘がミドルネームに早速「侍」と名付けて登録しました。

 ハワイでは犬の登録が義務付けられています。生後3か月以上になったら、動物愛護協会で予約を取ってマイクロチップを埋めましょう(ここをクリック)。なお、既にマイクロチップが埋められている場合、登録情報の更新を行います。これは、迷子になったときにすぐに連絡が来るので助かります。また、犬の場合、様々な予防接種が必要になるので、獣医さんを選ぶ必要があります。インターネット、友人からの情報など、愛犬の一生がかかっているので獣医さん選びは真剣に行いましょう。

 犬を飼い始める際には、ドッグスクールに通うことを勧めます。特に大型犬の場合、人間社会の規則を教える必要があります。ドッグスクールは、様々な犬種が集まるので犬同士のコミュニケーションの取り方などを学ぶ良い機会です。特に初対面の犬に会っても興奮させない、遠隔指示の仕方、散歩時の歩き方・マナー等の訓練ができます。例えば、大型犬の場合、小型犬に近づく時には伏せの状態から近づかなければいけない等の実践的な訓練ができます。参考までに、我が家の犬はOTCHのドッグスクールに3期通いました。なお、ドッグスクールでは、トレーニングの褒美にえさを与えることを固く禁止していました。犬は、褒美がもらえるために従うのではなく、飼い主に認められるために従うからと説明を受けました。人間の子ども勉強は褒美のためではなく、社会で認められ、活躍するために勉強するとしっかり理解すると良いですね。

猫を飼う場合

 我が家の猫は、ある風の強い雨の日に我が家の裏庭で生まれた後、母猫に捨てられました。動物愛護協会に連絡したところ、24時間のボックスに入れて欲しいと言われ不審に感じて親戚に相談したところ、生まれたての子猫は世話があまりに大変なので水死させられると聞き、我が家で引き取って育てることにしました。手のひらに乗るほどのまだ目の開かないような子猫でしたので、授乳など24時間体制で世話をして、5匹のうち3匹がどうにか生き残りました。子猫たちは最初、鳴き方がわからないので、犬の鳴き声(ニャッ、ニャッニャッ)あるいは庭に来る鳥の鳴き声(ニャッチ、ニャッチ)を真似していましたが、最後は猫らしい?しゃべり方になりました。

 猫は生後4か月以上経ったら、マイクロチップを埋めて登録する必要があります(ここをクリック)。予防接種の義務及び定期的な運動(散歩など)がないので犬より比較的飼いやすいですが、健康維持のため動物病院で定期的な健康診断をしましょう。それから、ハワイは車社会ですので、なるべく家猫として飼うことをお勧めします。道路で自動車にはねられて死んでいる猫を見て、誰かの愛猫と思うのはとても辛いですね。

レインボーブリッジ

 生きとし生けるものは、必ず最後を迎えます。実家の犬猫は、だいたい私が友人から引き取ったもので、ペットが亡くなるたびに、もうこんな悲しい思いをしたくないと決意するのですが、子犬・子猫が捨てられる話を聞くと、何故か実家に連れてきていました。でも、そんな悲しい思いをしても、ペットと共に過した幸せな時間を考えると一緒に暮らせたことに感謝をせずにはいられません。ハワイではペットが亡くなると、レインボーブリッジの袂で飼い主を待ってくれているということです。その時が来たら、ペットたちに再会できるかもしれませんね。最後に、動物愛護協会では、ペットの火葬サービスを行っていますので必要な場合には利用してください。ペットと暮らす幸せな時間を大切にして、ペットの生涯を見守ってあげてください。

マハロ!