執筆者 demo | 6月 22, 2021 | コラム
第一言語とは、修得した複数の言語の中で優先的に使用する言語を指します。他方、母語は生まれて初めて身につけた言語のことです。第一言語習得説には、大きく分けて2つの説があり、(1)「後天的に学びとる能力だ」という説、並びに(2)「持って生まれた生得的な能力(言語生得説)」という説があります。米国のバラス・フレデリック・スキナー心理学者は、第一言語は、後天的に学び取る能力として捉えて「子どもはまず、周囲からの刺激(例えば、大人の話す会話を聞くなど)を受ける。そして、子どもはその言葉を真似する。子どもが大人の言葉を真似すると、周りの大人は褒...
執筆者 demo | 6月 16, 2021 | コラム
日本語を勉強していて、その表現能力を客観的に評価してもらうことは大切です。文章を理解することは重要ですが、文章を他人に理解してもらうことも日本語でコミュニケーションを取る上で重要なことです。むしろ実社会では、日本語で自分の考えを上手に伝えることがより重要となります。日本語コンテストでは、俳句、短歌、詩や作文などが課題となりますが、どの分野でも良いので挑戦してみましょう。海外で日本語を学習する児童向けの日本語コンテストとしては、海外子女教育振興財団が主催する海外子女文芸作品コンクールがあります。本コンテストは、小学生と中学生を学齢別に...
執筆者 demo | 6月 6, 2021 | コラム
日本語を学習していて、客観的な日本語の能力の評価を得るにはどうしたら良いでしょうか。一番良いのは一般に公開されている日本語の能力を審査するテストを受けることです。やはり日本語の学習を続けていく上で、自分の能力を確かめて、自分の能力を向上させるための目標を持つことはとても重要です。下記に現在、一般に公開されている代表的な日本語を外国語として学習する学生に対する日本語テストをいくつか紹介します。 (1)日本語能力試験...
執筆者 demo | 5月 31, 2021 | コラム
日本語学習によって日本語の能力を身につけた場合、これは日本との関係だけに役立つのでしょうか。日本では、外国人労働者を積極的に受け入れて、米国のような多国籍人種が暮らせる国際都市国家に向かっているように見えます。その場合、日本語は、日本国内に留まらず、近隣国諸国でも通用する言語となるのでしょうか。そして、子どもたちが暮らす未来では、日本語を修得することによって日本以外の世界でも活躍することができるのでしょうか。 日本語学習者の遷移...
執筆者 demo | 5月 25, 2021 | コラム
バイリテラルとは、バイリンガルの中でも、2つの言語の「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を同時に修得している状態を指します。一方の言語が「聞く」技能のみの場合、聴解型バイリンガル、また、「聞く」「話す」の技能のみの場合、会話型バイリンガルと呼ばれます。ハワイでは以前十分な日本語教育が行われていなかったので、昔の日系二世はこの聴解型あるいは会話型のバイリンガルが多数存在しました。将来、日本語を駆使するビジネスを選択肢に考える場合、やはりバイリテラルのレベルでなければ役に立つとは思いません。単純労働であれば、それほどまでの能力を...