智美先生からコロナ検査の結果状況等による隔離期間についての説明がありましたが、急激な感染拡大が続く欧米諸国、特に1日あたりの新規感染者数が100万人を超えた米国において、ハワイの新規感染者数の増加も気になるところです。

ハワイの感染状況(他都市との比較)

 ホノルルが先月、コロナ対策の規制の緩和等を実行して以降、ハワイは、過去最多の新規感染者数を更新しています。ハワイの新規感染者は現在、2837人(1月6日現在、7日間移動平均、1月6日:過去最多4789人)となっています。それでは、どのくらい深刻なのかをイメージしやすいように緊急事態宣言のあった東京と比較してみます。東京はハワイの人口の約10倍なので、ハワイの感染者数は、東京での約2万8000人に相当することになります。東京は当時、1日あたりの最多感染者数であっても6000人に達しておらず、ハワイの感染者数が如何に多いかが理解できると思います。また、マスコミで良く騒がれているNYと比較してみると、NYの新規感染者は約6万6000人(1月3日現在、7日間移動平均)となっています。そして、NYは東京の人口の約1.4倍ですので、NYの感染者数は、東京での約4万7000人に相当することになります。やはり、東京と比較すると多いものの、ハワイと比較するとそれ程の差がないようにも思います。

米政府のコロナ対策の現状(ワクチン接種)

米政府(CDC)は現在、コロナ対策のワクチン接種として(参照 CDC重要項目ガイドライン)

(1)5歳以上の全ての米国在住者に対するコロナ・ワクチンの接種

(2)16歳以上のファイザー及びモデルナのワクチン接種完了者に対して、3回目のワクチン接種(以前は18歳以上でしたが、最近対象年齢を引き下げました。なお、条件としては、接種完了後少なくとも6か月を経過していることとしています)。

などを推奨しています。

また、米政府(FDA)は今月3日、政府公報として(参照 1月3日付FDA公報  

(1)ワクチンの3回目の接種可能の対象年齢を12歳から15歳を追加する

(2)ファイザーの3回目のワクチン接種の間隔を「少なくとも6か月」から「少なくとも5か月」に前倒し変更する

旨等発表しています。これは既に、米政府(CDC)により推奨事項として公示されています。

 米政府は、今次のコロナ感染の急拡大に対処するため、ワクチン接種の対象を積極的に拡張して、特に重症者の感染拡大を抑え込もうとしています。一方、ウィズコロナとしての経済活性化政策は、各地方政府に委ねるものの、今後も全国的に継続される模様です。このことにより暫く新規感染者は増加傾向が続きそうです。

「言うが易く行うは難し」

 姪がクリスマス前、学校の友人と一緒にニューヨークに遊びに行きました。何故この時期に行くのか首をかしげたものの、友人の親と一緒に行く以前から楽しみにしていた旅行計画だったので、キャンセルできなかったとのことでした。姪はワクチン接種を完了しているものの、この旅行は賢い選択とは言えません。結局、姪は帰り際に体がだるく、頭が痛いと訴え、また、コロナ感染者と濃厚接触をした知り合いにも会ったというので、帰りの便をキャンセルして、帰途に就く前にコロナ検査をすることにしました。姪は、義妹がフェデックスの速達で送付したコロナ簡易検査キットを使って、陰性の確認をしました。そして、悪天候あるいは感染拡大に伴う航空職員の隔離による人手不足のためにキャンセル便が相次いでいましたので、数日後に便数の比較的多いLA空港経由で帰宅しました。ホノルル空港に到着後すぐにPCR検査をして、陰性の結果が出るまで、家庭内隔離したとのことです。コロナ対策は、頭で理解していても、実行に移すのはなかなか難しそうです。

油断大敵

 ミスは通常、集中している時には起きません。スポーツの怪我などは、試合中にはめったに起きないものの、練習中の気の緩みから発生することが多々あります。今が正念場と覚悟して、必要以上に恐れることはありませんが、家族の健康を守るために全集中しましょう。

マハロ!