米国は最近、5歳以上のワクチン接種を開始しました。これで、国民のほとんどがワクチン接種の対象となりました。学校関係者も生徒たちがコロナからの防衛策を講じることができて多少不安が解消されることでしょう。しかし、米国は、先進国に先駆けてワクチン接種を開始したものの、ワクチン接種率(接種完了)は、いまだに全米平均58.3%に留まっています(11月4日統計)。なお、ハワイは、全米平均より多少良くて60.0%(11月6日統計)となっています。
米本土では、ワクチンを接種しない自由を主張してデモ活動などが行われ、一部の州では、生徒の健康を守る立場にある教職員でさえもワクチン接種の拒否の自由を求めて抗議活動を展開しています。
最近、娘の高校時代の同級生の男性がコロナで死亡しました。彼は、ワクチン接種をしていませんでした。また、彼は、同級生の女性と結婚して子供がいたとのことであり、彼女は20代で突然シングルマザーとなりました。結局、ワクチン接種の拒否は本人だけでなく、周囲の人間にも影響を与えます。
個人的には、ワクチン接種問題は喫煙問題にも似ているように思えます。喫煙する人間はガンにかかる可能性(生命リスク)が高くなりますが、同時に周りにいる人間のガンにかかる可能性も高めます。以前は人前で平気で喫煙していたものが、周囲の健康被害が実証されて、人前での喫煙(生命リスクを他人に与える行為)が禁止されました。この生命リスクという観点で考えれば、ワクチンを接種しない人間は、コロナにかかる確率が高くなるため、周囲の人間の生命リスクを高めることになります。そのため、特に教育現場などの公共の職場では、ワクチンの接種を拒否することによって、他人に生命リスクを与える行為をするべきではないと考えます。
また、ワクチン接種率(接種完了)に関して、日本は、遅れてワクチン接種を開始したものの、全国平均73.6%となっています(11月4日統計)。そして、米国の100万人当たりの7日間平均の新規感染者数は11月6日現在、約217.7人ですが、日本は、約1.6人となっています。新規感染者数の減少には様々な要因があるものの、ワクチン接種率の上昇は、良い影響を与えているのは確実です。
当教室は、生徒の健康を第一に考えてコロナ対策に一生懸命努力しています。子どもの明るい未来のためにも、自分の身は自分で守るといった強い意識を持って健康に気をつけてください。よろしくお願いします。参考までに、子どもへのワクチン接種についての関連記事はこちら。
マハロ!