学校がお休みの土曜日の午後、長女、三男、お友達と一緒にハイキングに行った時のことです。
竹やぶを通り抜け、蚊の猛攻にあいながらも歩みを進めていると、鮮やかなオレンジ色の何かが目にとまりました。
近づいてみてみると、なんと、カニの爪!?
そう、カニの爪が左右一対、土に刺してあるではありませんか。誰かのいたずら??
「誰だー、こんなところにカニの爪を刺したのは。」と、笑いながら近づいてみると・・・
食べなれたカニの爪とは、何かが違うのです。何が違うのだろう?と、じっくり観察したかったのですが、こども達に大幅に遅れてしまったハイキング中のことだっだので、とりあえず急いで1枚だけ写真を撮って歩みを進めました。家に帰って調べてみたら、なんとこのカニの爪はキノコだったのです。
こんなことってあるんですね。
みなさん、ご存知でしたか?このカニの爪そっくりのキノコ。
私は、今までこんなキノコがあることを全く知りませんでした。
初めてその存在を知り、興味がわいてきたので、インターネットで調べてみることにしました。
このキノコ、和名は「カニノツメ(蟹の爪)」といい、秋から冬にかけて林地、竹林などの湿気の多い場所で見られるそうです。
書かれている通り、確かに今の季節は秋で、竹林を通り抜ける道の脇に生えていたぞ、そうそうその通り、と、嬉しくなりながらいろいろと調べていたのですが、調べれば調べるほどキノコの世界の奥深さに驚かされました。
見たり聞いたり体験したことを、そのままで終わらせるのではなく、体験したことを調べることで、二度楽しむことができました。惜しむらくは、自分一人で調べてしまったこと。子どもたちと一緒に写真を見ながら調べていたら、もっと楽しい時間を過ごすことができたかもしれない、と残念に思いました。
みなさん、お子さんが、ビーチで見かけた不思議な貝やハワイアンモンクシール、山で見つけたカタツムリの殻やきれいな花などに興味を持ったら、帰ってきてから親子で一緒に調べてみてはいかがでしょうか。
自然の中で同じ経験をして、同じものに興味をもち、ともに調べて知る喜びを共有できる、そんな素敵な時間を過ごせたら嬉しいですね。
また、この時のハイキングでは、蟹の爪を後にしてしばらく山道を歩いていると、目の前に突然、幻想的な廃墟が現れたのです。
こんなところに?と驚いたとともに、あまりの美しさに息をのみました。
そこは、カメハメハ三世のサマーパレスだったそう。どうりで素敵なはずです。
自然の緑が目に優しく、木の香りが心を穏やかにしてくれる、とても素敵な場所にある避暑地ではありますが、こんなに蚊の多いところで、本当にカメハメハ三世はゆっくりと過ごすことができたのでしょうか?
私はハワイの歴史に詳しくないので、ハワイ王朝についても知らないことだらけです。
せっかくですから、かつてこのサマーパレスで夏を過ごしたカメハメハ三世について、そして昔のハワイの蚊よけの方法についても調べてみようと思っています。
こども学習教室の子どもたちは、それぞれの学校で、ハワイの歴史についてたくさん学んできていることでしょう。
みなさん、もしカメハメハ三世について知っていることがあったら是非教えてくださいね。
ハワイで育つ子供たちが楽しみながら生きた日本語を学び、日本語で考える力をつけられるようお手伝いをしていきます。